日本もアメリカも大寒波襲来で緊張のさ中、だが、都心では予報が珍しく外れて上天気だ。つい、
“春のうららの隅田川 ~ ”と口ずさみたくなる。
言わずと知れた「花」(作詞武島羽衣/作曲瀧廉太郎)、 明治33年(1900年)出版の組曲『四季』中、春の部の歌である。瀧自身の二部合唱譜で今でもよく歌われる。
そこで、公開練習の際にお客さんにも合唱体験して頂くのに格好の材料であると考えた。何しろ百年以上前の作品だから著作権の障壁は無いに決まっている。
と思ったのだが、≪d-score≫サイトを覗いて見て驚愕した。何と、【作詞者は、著作権保護期間中です】とあり、歌詞は掲載されていない。
作詞者・武島羽衣のデータを見ると、明治5年11月3日(1872年12月3日)生~昭和42年(1967年)2月3日没とあり、確かに没後50年を経過していない。随分長命のお方だったのだ。
我々ささやかな爺婆合唱団の公開練習は、勿論入場無料、非営利だから、こわいJASRACさんにも気兼ねしなくてよい、と以前は思っていた。
しかし、そうでもないらしいことが最近分かって来た。例えば、通りすがりの(不特定多数の)人が参加できるような催しにおいては、著作物使用料の支払いを要求されるらしい(伝聞)。
著作権法のそのような運用を正当化する根拠には心当たりが無いが、権力機関に逆らってまで主義主張を押し通そうとするのは利口ではない。
「花」は諦めよう。