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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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放射線消毒法~食品照射~未普及

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昨日、北朝鮮核実験のニュースが飛び交ったところで、今日は放射線の勉強会に出掛けた:
 
16サイエンスカフェ「一緒に考えよう。食品照射のよいところ、不安なところ」イメージ 1
 
放射線を浴びるのは、我々ではなく、食品であるから、恐れる事は無いのだが、言葉の持つ響きから警戒感を露わにする人もいるだろう。当管理人は純粋な科学的好奇心からの参加である。
 
個人的には、食品放射はとても有効かつ安全な消毒法だと思う。しかし、意外なことに、あまり普及していない。コスト、必要性、消費者心理など様々な原因によるのだろう。因みに、日本では、北海道産のジャガイモの一部に照射されているらしいが、全生産量に対する割合は微々たるものらしい。
 
食品放射も万物に有効とは言えず、最も適用したくなる生肉などにはあまり効かないそうだ。理由は、(電離)放射線の殺菌作用を担う活性酸素が食品自体によって“無毒化”されるからだそうだ。これは一般に好ましいとされる“抗酸化作用”であり、痛し痒しの観がある。
 
短波長の電磁波であるエックス線、ガンマ線など電離放射線の消毒力が、食品内に活性酸素を発生させることに由来することを初めて教わった。粒子線の場合は、対象そのものの生命力を奪うような、遺伝子レベルの損傷を与えるところが違うのだとか(と記憶するが、やや自信が無い)。
 
食品照射によって、有毒物質が生起する可能性も確認されているが、有害レベルには程遠いそうだから、照射済み食品を食べても全く心配無いという。
 
食品以外、例えば園芸植物や種子などの消毒には実用されていないのか、関心があるのだが、質問のチャンスは無かった。きょうは、自説の披歴に熱心な参加者が2名ばかりいらっしゃって、講師そっちのけで長広舌をふるい、かなりの時間を浪費していた。主催者側は、いたずらに参加者のご機嫌をうかがわず、毅然とした態度で運営に当たって欲しいものだ。
 

頂いた資料に、Okinawa SweetPotato という野菜の写真が載っていた。検索したところ、紫芋のことらしい。英語ではOkinawanSweet Potato が普通のようだ。イメージ 2イメージ 3


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