昨年は降水量の多さを話題にした。気象庁の年間データが出ているので、当欄でもまとめをしておこう。昨2015年の年間降水量は1781.5 mmで、平年値1528.8を16%ほど上回った。一昨年はもっと多かった。概して近年は多雨傾向にある。今世紀に入ってからの15年間のデータは次の通り:
東京 年ごとの降水量(mm)
1491.0 | |||
1294.5 | |||
1854.0 | |||
1750.0 | |||
1482.0 | |||
1740.0 | |||
1332.0 | |||
1857.5 | |||
1801.5 | |||
1679.5 | |||
1479.5 | |||
1570.0 | |||
1614.0 | |||
1808.0 | |||
1781.5 |
平均値1635.6
平年値 | 1528.8 |
年ごとのばらつきは当然あるが、多雨傾向はしばらく続くのではないか。いわゆる温暖化現象と関係が有るとの見方も伝えられている。
降水量よりも体に感じ易い気温にも注意を向けるのが自然なのだが、東京の気温データは、2013年以前と2014年以後とで、観測地点の移動のため、整合性(連続性)が無い。ビル街から緑地帯に移ったため、気温は低めに測定される。日平均気温では約0.9℃の低下だそうだ。
これによって観測地点移動の補正をしてみると、2011年以降の年平均気温は
16.5 16.3 17.1 17.5 17.3
のようになる。データが少ないので、大した意味は汲み取れないが、強いて言えば、やはり温暖化の傾向はあるように見える。