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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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秋田師範・成田為三~チェロ・ヴァイオリン・オルガン~「祝ひ歌」

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月刊誌≪音楽界≫の明治445月号、≪地方楽況≫欄記事に成田為三の名が出ている(一か所は“田”の字が脱字):
 
秋田師範校友会:会員澤教諭の指導により、非常の発展を為し、日常弦楽四部の合奏団ありて、、、、去る218日(土)講堂にて春季演奏会を催した。~~~
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 ・唱歌「祝ひ歌」 合唱  伴奏 ヴァイオリン ○○、○○、
                                  セロ 成 為三
・ヴァイオリン合奏 ガボット  ○○、○○、成田為三
 ・風琴  マーチ、ウェーベル作曲  成田為三 
 
成田為三は、年譜によれば、“1909(明治42)年、秋田師範に入学”しているから、当時は二年生(満17歳)だったと思われる。
 
チェロ、ヴァイオリン、オルガンと3種の楽器を弾きこなしたことになる。その頃の音楽教師を目指す者には、当然に要求される程度の事だったのか。
 
彼が、ヴァイオリン2挺と共にチェロで伴奏に加わった唱歌「祝ひ歌」とは、≪女學唱歌≫(明治33)所載の「祝歌」(三輪義方作詞・ベッリーニ原曲)のことか。彼の作詞・作曲とされる(d-score)「世界の平和」の元歌ではないかと先に記した、まさにその曲だ(六段の調~グレゴリオ聖歌クレド~隠れキリシタン 2011/10/30())。
 
師範学校生時代に親しんだ「祝歌」の詞・曲を手直しして、第一次世界大戦の終結を祝う「世界の平和」を作った(1918年)と想像するのは、的外れでもなさそうだ。
 

なお、同誌同号の≪楽人動静≫欄に、“澤保次郎君(秋田師範教諭)兵庫県姫路師範学校へ栄転”とある。

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