いよいよ師走に入った。今年最後のコンサートを13(日)に北国の《あきた文化交流発信センター》で挙行する。“季節の歌”と“秋田ゆかりの歌”をほぼ半々にプログラムを組んでいる。
演目の中に≪ 落 穂 ひ ろ ひ 北原白秋作詩/黒澤隆朝 作曲 ≫がある。この白秋の詩には、下総皖一も「落穂ひろい」(混声四部)の題で作曲していることは判っていた(2013/10/17(木))。その楽譜が資料の山に紛れて出て来ない。捜すより改めて原本からコピーして来る方が早いとばかり、某大図書館に出向いた。
検索用のパソコンに“しもおさかんいち”とか“しもうさかんいち”と入力したが、“下総皖一”は出て来なかった。不思議だったが、取り敢えず“しもうさ”だけで調べると、“下総”関連の資料が数百件ヒットした。中に、幸いにも“下総皖一”関連があったので、これをコピペで改めて検索し、やっと彼の曲集に辿り着いた。
その過程で、“落穂ひろい”を検索したところ、“鳥居ツナ作曲”のものがヒットした。折角だからと、これも楽譜をコピーして帰ろうとしたが、断られた。これは“貴重楽譜”に分類されていて、閲覧申し込みから1週間後でないと見せられないという。しかも、コピーや写真撮影も禁止だという。
理由は、恐らく、この楽譜が[自筆]であることだろう。ならば、図書館側で閲覧用のコピーを作っておいてくれれば、普通に貸し出しも出来るのではないかと思うのだが。尤も、著作権法上の制約もあり得るから、即断はできない。鳥居ツナの生没データが不明だ。
更にもう一人、片山頴太郎が「落穂ひろひ」の題で作曲していることが判った。他にもあるかも知れない。北原白秋は人気詩人だった。