キリスト教で、クリスマス前の4週間はアドヴェント(待降節)と言い、クリスマスマーケットの開催される楽しい季節なのだそうだ。特にこの時期によく食されるパウンドケーキ“シュトレン”や、温かい飲み物“グリューワイン”、“レープクーヒェン”などの写真が魅力的だ。
あるパン屋さんの注文用紙に次のような価格表示があった:
クリスマスシュトレン 大(700g) \2,200
クリスマスシュトレン 小(500g) \1,500
数字マニアたる当管理人、早速、大玉が如何ほど割安になっているのかと暗算した。
700g÷500g=1.4、 \1,500x1.4=\2,100、 \2,100-\2,200=-\100
??? 割安額が-\100と出た。つまり、\100 割高ということだ。これがゼロとなるのは珍しくはないだろう。商品の売買単位がこの程度の違いでは,単価に差を付けるほどの意味は無い、とも言えるから。
近頃、思考力が鈍っているので、念のため計算器で検算した。間違い無かった。
沢山買う方が少なく買うよりも割高になる場合としては、経済事情による人為的な価格統制(消費抑制)の外に、“大きな品物”が“小さな品物”よりも希少で、相対的に(質量比例ではなく、質量二乗比例などのように)高価であるという場合が考えられる。
このパン屋さんのクリスマスシュトレンの大と小とでは、質量だけでなく、中身や製法などに違いがあるのかも知れない。“大”は製法が難しいのかも知れない。“大”を買うのはお金持ちだから代金を少し余計に払って貰おうなどと言う社会政策的配慮があるとは思えない。
このちょっと不思議な価格設定の真相は?