Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

金第1書記~「音楽政治」の力~人心収攬

$
0
0
朝鮮と音楽に絡む話題を取り上げたところ、符節を合わせるように次のようなニュースが流れた:
 
毎日新聞ニュースメール 2015119日(月)夕 
▽特集ワイド:北朝鮮、36年ぶり党大会開催へ 正恩流「音楽政治」の力 毎日新聞 20151109日 東京夕刊 ◇金日成時代と今を重ねる宣伝戦略?/中国式改革・開放政策を模索か 
~~~
 ある日、金第1書記が平壌にある人気ガールズグループ、牡丹峰(モランボン)楽団のための新曲「党旗よ永遠に君とともに」の創作室に入ってきた。なんと自らピアノを弾き、作曲家や歌手を前に言った。「2小節目からは急にメロディーを飛躍させず、感情的に引っ張り、あるところで昇華させ、リフレインにもっていくんだ」。聞いていた作曲家らは皆驚き、こう思ったらしい。「まさに新世紀の朝鮮式音楽総論、金正恩音楽総論になるだろう」
~~~金第1書記の愛唱歌が「私が守って立つ祖国」で~~~こんな歌だ。<芝を踏みしめ歩みだす/愛国歌を聞きながら 夢を育んだ/私が育った祖国が貴い/胸に銃を抱きてざんごうに立つ/ああ いとおしいわが祖国よ>
 ~~~平壌から届いた論文集「敬愛する金正恩同志は先軍文学芸術の卓越した英才」(社会科学出版社)には、金第1書記の音楽へのさらなる思い入れが詳述されている。国歌である「愛国歌」について、牡丹峰楽団では、従来の荘重な演奏を大胆に変え、現代のリズムに乗せ、明るく革新的なものにしたという。そしてステージでは「退廃的なブルジョア大衆音楽とは違った高尚で優雅な」ダンスを見せるようにした、と紹介している。
 こうした金第1書記の「音楽政治」は大衆にどう受け止められているのか? 「たのしいプロパガンダ」(イースト・プレス)の著者、辻田真佐憲さんが語る。「政治的なテーマの歌でも、歌詞やメロディーが優れていれば、民衆はあまり抵抗感を覚えず受け入れます。金総書記は早くからこれに気づき、音楽を政治宣伝に利用してきました。金第1書記は新時代に合わせて、父から受け継いだ『音楽政治』をバージョンアップさせるはずです。牡丹峰楽団の斬新なアレンジは比較的好評のようですが、今後の成否は彼の感性次第です」
 

明治末の田村虎蔵の“音楽の力”論そのままに、これを政治に利用しているかに見える北朝鮮の指導者に、そこはかとなき親愛感を覚えてしまった。イデオロギーに拘わらず、音楽は人心収攬に役立つ道具としての価値が有る。ブルジョア音楽とかプロレタリア音楽などという音楽形式は錯覚だったのかな。

イメージ 1イメージ 2














安納芋とドングリを焼いて食べながら金正恩の姿を思い浮かべた。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles