赤坂までヴァイオリン・デューオのランチタイムコンサートを聴きに行った。座席数が少なくて騒音の大きい会場だが、久し振りに聴きたくなった。
クライスラー「愛の喜び」に始まり、葉加瀬太郎「エトピリカ」に終わる、全体にしとやかな演目構成だった。エアコンの風だろうか、お一人の楽譜が譜面台から舞い落ちるハプニングがあったが、慌てず相棒の楽譜を覗きこんで難無く演奏を続けた。たまに楽譜が飛ばされて、パニックになることもあるとのことだった。
配付チラシの演目とはかなり異なる演奏で、メモを取らなかったのだが、一つだけ気になる曲があった。チラシには≪皇帝より/ベートーヴェン≫なる曲が載っており、演奏者の説明では≪皇帝/ハイドン≫と言う曲が演奏された。
≪皇帝/ハイドン≫をネット検索すると、真っ先に“弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」は、オーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した弦楽四重奏曲である。「皇帝」という副題は第2楽章が「オーストリア国家及び皇帝を賛える歌」の変奏曲であることに由来する。”(ウィキペディア)がヒットする。
その第2楽章の主題がドイツ国歌となっているとの解説は演奏者の説明に合致するので、ハイドンの弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」(の一部)が演奏されたものと判った。