先月は(東京の)雨が多いと特記した(2015/9/10(木)など)。途中経過でも当月の歴代多雨ランキング第4位であった。先月の総降水量統計が今日発表されたので結果をまとめてみた。
東京 2015年9月 降水量(mm) 503.5
9月降水量(mm)
月降水量の多い方から | 780.0 | 673.7 | 670.9 | 649.0 | 544.1 | 533.0 | 530.8 | 510.2 | 503.5 | 460.9 |
月降水量の多い方から | 670.9 | 544.1 | 503.5 | 460.9 | 448.8 | 445.5 | 428.0 | 400.7 | 398.5 | 382.0 |
堂々歴代第3位の9月総降雨量を記録した。通年でも第9位に入った。水害に見舞われた地方もあり、全国的に多雨傾向だったものと思われる。念のため茨城県古河市の歴代9月多雨ランキングを見ると、先月が382.0mmで第1位となっている(統計期間1976/9~2015/9)。通年では第2位に入る。
日本全体で降雨量の長期的な傾向はどうなっているか、気象庁のデータとしては、≪日本の年平均降水量偏差(mm)≫が参考になる。過去30年(1985~2014)各年の降雨量が基準値に対して+か-かで簡単に表すと次の通り:
+――++++-+――――++---++-+---+++++
国内51地点での年降水量の基準値との偏差(基準値に対する差で、mmであらわす)を平均した値を示します。基準値は1981〜2010年の30年平均値です。使用したデータ期間 1898年~。全国の気象観測所のうち、長期間にわたって観測を継続している以下の51地点を採用しています:旭川,網走,札幌,帯広,根室,寿都,秋田,宮古,山形,石巻,福島,伏木,長野,宇都宮,福井,高山,松本,前橋,熊谷,水戸,敦賀,岐阜,名古屋,飯田,甲府,津,浜松,東京,横浜,境,浜田,京都,彦根,下関,呉,神戸,大阪,和歌山,福岡,大分,長崎,熊本,鹿児島,宮崎,松山,多度津,高知,徳島,名瀬,石垣島,那覇
上の+-羅列から意味のあるパタンを導き出せるとは思えないが、2010年から2014年まで基準値を上回る降雨量があったことは注意に値するだろう。長期的には“統計開始から1920年代半ばまでと1950年代に多雨期がみられ、1970年代以降は年ごとの変動が大きくなっています(気象庁)。”