昨26日(土)≪さくらの会≫は、秋田県の生涯学習施設・遊学舎の年中行事《遊学舎まつり》に参加した。メンバー減少の傾向は押しとどめる事が出来ず、今回は会員6名(うち1名は病気療養中の身で急遽参加)+ピアニストの先生1名で演奏した。
会勢は下り坂ながら、今回は発表の部に加えて、開会式のアトラクション(?)を引き受けることになり、次の3曲を歌った:
オープニングセレモニー 演奏曲
文化の日の歌 作詞 松井 和子、作曲 柴田 源太郎
(1949年 文部省選定)
ピクニック 作詞 萩原英一、曲アメリカ(イギリス)民謡
秋田県民歌 作詞倉田政嗣(高野辰之修正)、作曲成田為三
「文化の日の歌」は、将にこの種の行事のための式典歌であり、しかも、これを持ち歌とするグループは他に無い。という訳で、打って付けのお役目であった。開会式では、それなりに会場が埋まっているので、歌い甲斐がある。
作曲者・柴田 源太郎(故人)の姪に当たる方が≪さくらの会≫の活動に注目しておられて、今回もご来場であった。年に1,2回の立ち話程度のお付き合いであるが、弱小団体の我々には有難いことだ。
発表の部では、次の10曲を歌った:
○♪ 勝承夫/平岡均之 ゆ め よ ぶ 春
○♪小野進/小田島次郎 忠 犬 ハ チ 公
○♪ 中田羽後/チェコ・スロヴァキア民謡 おゝ牧場はみどり
○♪野上彰/スメタナ/深井史郎 モ ル ダ ウ の 流 れ
○♪ 竹久夢二 /小松耕輔/青島広志 母
○♪ 川島實太郎/成田為三 み の り
○♪ 北原白秋/黒澤隆朝 落 穂 ひ ろ ひ
○♪ 野田代志夫/斎藤佳三 月の 夜 更 け に
○♪ 片桐顕智/成田為三 き た え る 足
○♪ F.ホワイト/M.ジョウンズ/小松玉巌 希望 の 島
詞又は曲に秋田県出身者(上表中、太字・網掛けの人名)が関わるという意味での地元ゆかりの歌の特集だ。地元といえども、ゆかりの歌と認識されている歌は少ない。初めて聞くという人も多いと思われる。そんな歌を意識的に取り上げて紹介する≪さくらの会≫は、ドン・キホーテのような時代錯誤者か。
「落穂ひろひ」は殆ど忘れられた歌だが、案外好評だったようだ。耳からだけでは難解な歌詞を、漢字かな交じり文でプログラムに載せておいたのが良かったのかも知れない。小学校で教わった「きたえる足」を覚えている人は多いが、殆どの人は、成田の作曲とは知らなかっただろう。当管理人がそうであるように。
来年の≪まつり≫に参加できるかどうか、会勢からして、予断を許さない。毎年「これが最後」との思いで参加している会員もいるらしい。勿論、年齢の影を感じていることもある。