メンバー不足の我が愛唱会、発表会に参加するために窮余の策として、ピアニストも歌い手に回って貰うことになった。当然の結果、伴奏者がいなくなったので、所謂ア・カペラとなる訳だが、出だしの音取りだけはピアノを叩かざるを得ない。
それでも、ピアノに頼るのは、登壇第一声だけとし、以後は曲間の音程を計算することで無伴奏を貫こうとするのが、昨日記した“連鎖唱法”だ。しかし、このぎこちない新造語では、言わんとする所が的確に伝わらない憾みがある。それに、第一声だけとは言え、ピアノ(調子笛など他の道具でも同じことだが)に頼るのは、ア・カペラの看板に一点のシミを残す観がある。
欲を言えば、完全ア・カペラで歌いたいのだ。こっそり道具を使う手もあるが、どうしても動作が不自然になるだろう。ここは是非とも、絶対音感を有する人材をリクルートしたいところだ。ただでさえメンバー不足を託つ分際で、しかも本番間際になって、そのような理想の人材を獲得する夢を見るとは、我ながらオメデタイことだ。
しかし、希望はどこまでも持ち続けるべきだとも言われる(かな?)。この際、ウルトラCに賭けてみよう。今日は珍しく、気持ちの良い出来事が多かった。雨も上がったことだし、上手く行きそうな気がする。ダメモトでもあるし、決行しよう。