偶然に「組織委員会」事務方の記者会見の実況中継をPCで見た。
事務方責任者たちの傲慢な態度が印象的であった。終始笑みを浮かべ、身を反らし、解説や説教を垂れている態で、評論家の意識で喋っており、全く悪びれていない。所謂不祥事とは違うとは言うものの、常識的には不手際の極みであり、お詫びのひと言ぐらいあってもよさそうな事態だが、責任を感じている様子は無い。
今回のデザイン騒動に詳しくはないが、気になる論点を挙げておこう:
コンセプトが違えば見た目の類似は問題にならないとの専門家の意見がしばしば引用されているが、デザインは見た目がすべてではないだろうか。エンブレムを見る人が一々そのデザインのコンセプトを考察するだろうか。コンセプトが違うと言えば、類似性は免責なのか。(同趣旨の質問をした記者がいた。)
エンブレムを取り下げる理由は、デザイナーが取り下げると言うから、現案を使い続けることに国民の理解が得られないからであると繰り返し説明している。事務方、専門家ともデザインには全く問題は無いと考えるとのことである。
これは、全く無責任な、責任転嫁である。また、一般国民は無理解、無能力であると蔑んでいるも同然である。これで国民の理解が得られるとタカを括っているとは、国民も舐められたものだ。(これも同趣旨の鋭い質問をした記者がいた。)
ところで、デザインの類似が当初報じられた時、似ていないと思った人がいただろうか。当事者が責任回避で類似を否定することはあり得るが。当管理人は、本当に類似していると思ったが。
エンブレムなるカタカナ語はいつごろから汎用性を持つようになったのだろう。あまり馴染みが有るようには思えないのだが。