“梅干しの歌 2015/7/29付 日本経済新聞 夕刊 ~~~
幼いころ、我が家では明治生まれの祖母が毎年梅干しを漬けた。土用に入ると塩漬けした梅を瓶から出し、簾に並べて三日三晩の土用干しをする。~~この時期になると祖母はよく、節があるようでないような「梅干しの歌」を口ずさみ「思えばつらいことばかり・・・」の佳境と思われるあたりにくるといちだんと声が大きくなるように感じた。~~~”
当方にとって関心のあるのは“節があるようでないような”ところだ。祖母さんの自己流の節付けだったのか、それとも(明治・大正の)当時から何らかの模範的メロディーが出回っていたのか、未だによく判らない。
前回、3年前の当欄(上記2012/9/17(月))も日経の記事に触発されたのだが、その時は“吉野の上北山村ではお手玉をしながら歌う”とのことだったので、やはり、それらしき基本になるメロディーがあったのではないだろうか。記憶する人たちの生きているうちに採譜され、公表されることを切に願う。