久方ぶりに副都心のランチタイムコンサートを聴いてきた:
第389回 歌とこころの夢をあなたに~Feeling with you~
栗林瑛利子ソプラノ/志摩大喜テノール/黒木直子ピアノ
Aプログラム12:05~
1 私が街を歩くと プッチーニ《ラ・ボエーム》 [栗林]
2 荒城の月 土井晩翠/瀧廉太郎 [志摩]
3 小さな空 武満徹 詞・曲 [栗林]
4 ああ、愛らしい乙女よ ベッリーニ≪清教徒≫ [志摩]
5 あの眼差しに騎士は ドニゼッティ《ドン・パスクアーレ》 [栗林]
6 唇は黙っていても レハール《メリー・ウィドウ》 [二重唱]
Bプログラム12:35~
1 浜千鳥 鹿島鳴秋/弘田龍太郎 [志摩]
2 初恋 石川啄木/越谷達之助 [栗林]
3 人知れぬ涙 ドニゼッティ《愛の妙薬》 [志摩]
4 ああ、信じられない ベッリーニ≪夢遊病の娘≫ [栗林]
5 僕にとっては何という幸運 ドニゼッティ《連隊の娘》 [志摩]
6 乾杯の歌 ヴェルディ《椿姫》 [二重唱]
栗林は、小柄ながら立派な声を持ち、声量もたっぷりで、実に聴き応えのあるソプラノだ。チラシのプロフィールによれば、昨2014年11月にイタリア留学を終えた新進歌手だ。ダイナミック・レインジが広く、その他技術的にも完成度は高いと思われた。
志摩も今日は気合が入っていたようで、テノールの持ち味を十分に発揮していた。トークもほぼ彼が受け持ち、スポンサーへの気配りも怠りなく、ヴェテランらしいステージ振りだった。特に、栗林の売り込みのお役目もあったかの如く、彼女のセールスポイントをしっかりと紹介していた。
もっとも、ご自分のPRも怠りなく、Bプロ5では“曲中ハイC(ツェー)8回”を強調していた。栗林は更に高く、“ハイEs(エス)”だったそうだ。
このランチタイムコンサートは、来月はお休みになるということで、区切りの今日は実力派歌手を持ってきたのかもしれない。お蔭さまで、(「55癒しの指定席」の)看板通りに、十分に癒されて満足している。