竹内薫「素数はなぜ人を惹きつけるのか」について、もう一つ記録して置こう。音楽と数学(数字)とは密接な関係が有り、本書においては特に“素数”とおんがくとの結び付きを話題にしている。素数を楽譜に変換し、音源として公開した事例が紹介されていた。
“Method Two:Rather than use the primes themselves, we divide each prime by a fixed numberand then just play the remainders. The fixed number is then called the modulusor base. For example, if we choose seven as our modulus, then for the primes{2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, ...} we would play {2, 3, 5, 0, 4, 6, 3, 5, 2,...}. These would be rather low notes (using the midi standard), so to placethem near the center of the keyboard I add a constant (such as 55).”(Divide and Conquer Page 2 from the Prime Listening Guide )
音符のどれもこれも4分音符なので単調に過ぎると思ったら、サイトの著者も同じことを考えていて、音価を付与する手法を紹介している。音高に応じて異なる打楽器を対応させた音源も作成されている。そのようにして複雑な素数音楽を作曲すれば、中には名曲も生まれる可能性がある?
事例の素数音楽の作者の一人はオックスフォード大学のマーカス・デュ・ソートイ教授で、彼は名著「素数の音楽」の著者として有名だとある。確かに、「素数の音楽」は読んだ記憶があった。内容は何一つ思い出せなかったが。
そこで、当ブログ内で検索を掛けたところ、ちょうど3年前に結構丁寧に読後感想をアップしていたことが判った(素数の音楽③~時計算術~素数判定(概則) 2012/7/16(月) など)。前にも同じことを呟いたが、自分の書いたことを全く思い出せないと言うのは、本当に恐ろしいことだ。こればかりは薬の付けようも無い。