古書目録に載っていた本が気になり、関連情報を得るべくネット検索することにした。書名、出版社名をローマ字入力すると、多数のサイトをヒットした。しかし、何か違和感があり、間もなく出版社名が違うのではないかと気付いた。
目の前に表示されているのは「第一書房」、見慣れた社名だ。目録に戻って確かめると、「大地書房」であった。すり替わった原因は直ぐに察しが付く。ローマ字で“DAITISYOBOU”と入力するべきところ、“DAIITISYOBOU”としたのだ。その原因はと言えば、「第一書房」がお馴染みだったからに違いない。
そこで先ず思ったのは、目録作成者が当管理人とは逆の入力ミスを犯したのではないかということだった。つまり、「第一書房」とするべきところを「大地書房」としてしまったのではないかと。
改めて、出版社名を「大地書房」として検索したところ、これも目的の本を出していることが判明した。偶々発音のそっくりな別の出版社から同じ本が出ていたのだ。発行時期などのデータが異なるので、社名の混同でないことは明らかだった。