当会の第171回練習例会に当たった昨日7月2日は、(今年の)半夏生であった。と言っても、節気に詳しい訳でもないので、ウィキペディアなんぞを引いてみた。
“この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多い。地域によっては「半夏水」(はんげみず)とも言う。”とあった。
確かに、昨日は少雨だったが、今日は大雨だ。梅雨時だから不思議は無いとは言うものの、上記≪半夏雨≫が気象統計で裏付けられるかどうかに興味が湧いた。
即座に利用できる気象庁のデータによれば、東京での6月下旬から7月上旬の間の日雨量は、1981~ 2010 の30年間平均で、6月25,6日頃に極大値がある。約六日間の高原状態から前後に緩やかに下降するデータとなっている。
約1週間のズレがあるが、半夏生の頃に雨が多いとは言えそうだ。データの期間を6・7月の2か月間に広げても、7月の終わりころに雨量が増え始めるぐらいで、なだらかな山型のグラフを描くことが見て取れる。
更に期間を前後に広げると、5月20日ころに小さな山がある。後ろの方では、8月に小さな山が二つある。結局、5~8月の4か月で見ても、半夏雨の考えは妥当であると言える。先人の注意深い観察には敬服する。なお、年間の日雨量の山は、10月6、7日にあり、半夏雨の山はこれに次ぐ。
ところで、上記の統計データは母集団(30年間の計測値)の平均値を取ったものだから、個々の年のデータがこのような傾向を見せるとは限らない。実際、ここ数年は、そのような傾向から大きく外れている。