≪アンサンブルそのりて≫で教わった「ピクニック」(萩原英一/イングランド民謡/宮崎滋)を当会で今年の1,2月に歌い、今度また北国の《さくらの会》で歌う。たかが童謡と軽く考えていたが、“イングランド民謡”というところが気になり、一応検索したところ、その来歴は一筋縄では片づかないことが判った。
ウィキペディアに簡潔にまとめられているので引用する:
“ピクニックは、萩原英一作詞(訳詞とも)の童謡である。曲はイギリス民謡とされるが、大元の起源はアメリカである。この曲はおそらく、前半と後半で来歴が異なる。前半の原曲は(あるいは原曲があるかどうかは)不明である。
後半の原曲は、イギリスでも歌われるが、元はアメリカ黒人民謡“She'll Be Coming 'Round the Mountain”である。この歌は“She'llBe Comin' Round the Mountain”として1927年にニューヨークで最初に出版されたが、起源はより古い。黒人霊歌“When the Chariot Comes”を元に登山家たちが作った歌で、すでに1890年代には中西部の鉄道労働者の間で歌われていた。
(前半)
丘を越え行こうよ口笛吹きつつ
空は澄み青空牧場を指して
歌おう朗らに共に手をとり
ランラララ ララララ
(後半)
ララララあひるさん (ガアガア)
ララララ山羊さんも (メェー)
ララ歌声合わせよ足並み揃えよ
今日は愉快だ
NHK『みんなのうた』で放送された(1962年4月 小林秀雄編曲)。”
NHKが“イギリス民謡”とした根拠は何か。NHKには資料が残っているのではないか。あるいは、小林秀雄氏に訊けば判るはずだが、、、。畏れ多くて誰も訊けないのかな。
後半部分の原曲とされる“She'll BeComin' Round the Mountain”を聴いてみたが、そう言われなければ絶対に気が付かないほど似ていない。むしろ、当サイトでも最近取り上げた“Red River Valley”にそっくりのメロディーが含まれているではないか。
また逆に、前半部分の原曲であると思って聴けば、そのようにも聞こえるではないか。思い込み、あるいは先入観の為せる業だろう。
ところで、初めのうち、この童謡の楽譜に書き込まれた平仮名の歌詞を見ると、必ず別の歌が浮かんできて困ったものだ。
“おかをーこえーてーゆこーよ ~~~”