入場無料のランチタイムコンサートと言うと、オフィスビルのロビーなどで、騒音に恵まれているものだが、偶には立派なコンサートホールで行われることもある:
フレッシュ名曲コンサートキャンペーンランチタイムコンサート【入場無料】
響きの森クラシック・シリーズVol.52に出演する上野通明が奏でる響きをお楽しみください。
6月13日(土)の「フレッシュ名曲コンサート響きの森クラシック・シリーズVol.52」にも上野通明が出演いたします。
【チェロ】上野通明(うえのみちあき)、【ピアノ】安宅薫(やすみかおる)
シューマン/アダージョとアレグロ
サン=サーンス/白鳥~《動物の謝肉祭》より
ドビュッシー/チェロソナタ
マルティヌー/ロッシーニの主題による変奏曲
(アンコール)チャイコフスキー/ペッツォ・カプリチオーソ
器楽には殊更疎いので、この若いチェリストの技量や才能がどれほどのものなのか云々する資格は無いが、このようなプログラムが組まれることで、彼に対する評価の高いことが知れる。興味津々で聴いているから、1時間弱のコンサートにも退屈しない。
チェロというと、ヴァイオリンに比べて鈍重の先入観を持っていたが、今日の演奏を聴いて、テンポや音域に結構な幅のあることが解った。ヴァイオリンの超絶技巧にも比すべき早業をも駆使する演奏には正直、舌を巻いた。
彼の演技力もなかなかのものと見た。ただ、楽音以外の音をも発するのが気になった。鼻息が荒いようだし、床に靴底を擦るような音も耳障りだった。それだけ力の籠った演奏だったと思えば善いのだろうが。