Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

ランチタイムコンサート~齋藤 千夏~佐藤 篤子

$
0
0
副都心のランチタイムコンサートを聴いた。


381回 Preghiera di Maggio ~五月の祈り~
S 齋藤千夏ドゥラガヌリー/S 佐藤篤子/Pf 大坪由里

Aプログラム12:05
1 夜明けに微笑むあの花は  ヘンデル  [二重唱]
2 鐘が鳴ります  北原白秋/山田耕筰  [齋藤]
3 からたちの花       同         [佐藤]
4 シオンの娘よ 大いに喜べ  ヘンデル《メサイア》  [齋藤]
5 ラウダムス・テ  モーツァルト《ハ短調ミサ》  [佐藤]
 
Bプログラム12:35
1 歌の翼  ハイネ/メンデルスゾーン  [二重唱]
2 手紙の二重唱  モーツァルト《フィガロの結婚》  [二重唱]
3 ある晴れた日に  プッチーニ《マダム・バタフライ》  [齋藤]
4 あなたの優しい声が  ベッリーニ《清教徒》 [佐藤]
5 小さな空  武満徹  [二重唱]
 
熟女3人の取り合わせは、この会場では珍しい。見るからに落ち着いた雰囲気が醸し出される。齋藤はフランスに、佐藤と大坪はイタリアにそれぞれ留学して実力を磨いたようだ。
 
同じソプラノでも、斎藤の声は柔らかく、深みがあり、しっとり感があるのに対し、佐藤の声は輝かしさが特徴的だった。節回しの技巧では齋藤が安定しており、佐藤は高音を操るのが得意のようでもあった。
 
二人とも、日本歌曲はあまり得意ではないように聞こえた。特に佐藤の「からたちの花」では、ハラハラさせられた。
 
しかし、佐藤は最後、「あなたの優しい声が」を高い高い「ミ」(三点E)で締め、喝采を浴びた。今日の演奏の総てをこの、“鶴の一声”に掛けたかのようであった。悪いことではない。ソプラノの魅力は、何と言っても高音にあるのだから。
 

この曲では、歌い始めは控えブースに入ったままだったのだろうか、姿を見せずに歌い、休止部(間奏)でステージにあらわれるという凝った演出で、やはり、一番力を入れた跡が窺われた。

イメージ 1イメージ 2イメージ 3














(写真はそれぞれの広報サイトから)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles