都心の電器量販店内の喫茶店を初めて利用した。GW中だからか、いつものことなのか、大勢の客が出入りしており、順番待ちの様相だった。
先ず驚いたのは、注文を受け付ける前に、「お席は確保されましたか」と客に訊ねることだ。席を取ってから注文の行列に並べと言っているのだ。当然に、荷物を置いただけの不在地主の席が出来る。
注文前に席を取るのはマナー違反だと永年信じていたが、もうそのような優雅な時代ではないようだ。尤も、客の回転の速い、繁盛する店では、客の自己責任制でも問題は無いのかも知れない。
考えてみれば、レストランなどで着席してから料理を注文するのは極く普通だ。自席で注文するか、レジで注文するかの違いだけだとも言える。驚くほどの事ではなかったか。
もう一つ驚いたのは、“氷温熟成”コーヒーを注文して、「ホットですかアイスですか」と訊かれたことだ。氷温でアイスと来れば何の違和感もないが、氷温でホットとは、、、と暫く言葉が出なかった。
背後に長い列が出来ているから、とにかくアイスを頼んだ。忙しい応答と品物の受け取りを終えて席に着き、やっと“氷温ホット”の意味が解った。
氷温熟成とは、コーヒー豆をある期間氷温に置き、特殊な熟成を促したことを意味しているに違いなく、店で提供される飲料コーヒーのアイス/ホットの別とは無関係なのだ、多分。
その程度の事は注文前に覚るべきだったかな。呆けがまた一歩進んだか。