昨日の当会は自由練習と銘打って、課題曲のほか、各自好きな曲を歌ったり、(ヴァイオリンで)弾いて貰ったりした。
北国の春、君恋し、我が手の花(独唱版)、われら愛す(山田耕筰編曲版)、春の潮だまり、、、、
山田耕筰編曲の「われら愛す」のアルト、テノール、バス各パート譜は手強く、素人の我々では楽譜からの音取りは簡単ではない。その点、ヴァイオリニストは職業柄簡単に音を読み取り、込み入ったところは少し復唱した上で、直ぐに歌ってくれて、ありがたい。
余興にイントロクイズをやった。弘田龍太郎が先の戦争中に作曲した「雲に寄せる」の初め8小節ばかりを弾いて貰い、M先輩に曲名を訊いたところ、「みかんの花咲く丘」と模範解答が得られた。「みかんの花咲く丘」は戦後の童謡ブーム?の象徴のように名声を欲しい侭にしている。
終りまで弾いて貰って種明かしをしたら、M先輩、「盗作?」と呟いた。普通の感覚ではそのように表現するのだろう。しかし、この業界では、そのような失礼な直截的表現は慎まねばならない。芸術家の創発になるオリジナル曲がたまたま既存の曲に酷似していたと見做すのだ。特に、高い評価の確立している人に対しては注意深く敬意を払わねばならない。