「アトリウムコンサート」と言う名の1時間強の無料ロビーコンサートに行って来た。席を確保するため、開演2時間ほど前に会場に着いたら、既に4,50人ばかりの先客が列を成していた。やはり熱心なファンがいらっしゃるのだ。
『魅惑のピアノ四重奏』
名曲がたくさんありながらもなかなか演奏される機会が少ない「ピアノ四重奏曲」にスポットをあててお届けします。
ピアノ四重奏曲第1番(第1楽章)作曲:モーツァルト
ピアノ四重奏曲第3楽章 作曲:シューマン
ピアノ四重奏曲第3番(第1・3楽章)作曲:ブラームス
ピアノ四重奏曲第1番(第3・4楽章)作曲:ブラームス
ピアノ:鈴木慎崇(日本音楽コンクール第1位)/ヴァイオリン:伝田正秀(読売日本交響楽団アシスタントコンサートマスター)/ヴィオラ:安藤裕子(紀尾井シンフォニエッタ)/チェロ:金木博幸(東京フィル首席)
いずれも初めて聴く曲だった。モーツァルトの第1番とブラームスの第3番が気に入った。特にモーツァルトは、さすがに素人受けする作曲の名人だと思う。
演奏者4名各人がトークした中で、ヴァイオリンの伝田氏が、“天上の非常に高いアトリウムでも、お客さんに音が良く届くような演奏をしたい”と言ったのが耳に残った。音が上に吸い込まれるのだそうだ。つまり、普通の室内楽演奏会場に比べて、楽器の音が貧弱に聞こえるということなのだろう。素人耳には全く感知できないのだが。