某水族館の展示マグロ大群壊滅事件について約ひと月前に愚考を開陳した(展示マグロ壊滅~無為無策?~復旧の要否 2015/3/3(火))。最近はクロマグロ1匹だけになっているらしいが、当局の新しい動きが伝えられた:
東京・葛西臨海水族園:謎解明へサメ投入
東京都立葛西臨海水族園(江戸川区)の大水槽でクロマグロなどが大量死した問題で、同園はクロマグロなどと比べて丈夫とされているアカシュモクザメ(全長約70センチ)2匹をこの水槽に試験的に入れ、31日公開した。水質など水槽内の環境に異常がないかを確認する。
大量死の原因は依然不明だが、現時点で水質の問題は確認されていない。アカシュモクザメは金づちのような形の頭部が特徴で、同園の別の水槽で飼育されていた2匹が30日夕、大水槽に搬入された。
(毎日新聞ニュースメール 2015年3月31日(火)夕)
気になる第1点は、大水槽は消毒され、中の水は入れ替えられたのか、ということだ。当たり前だから報道では触れられていないのか。
第2点は、“クロマグロなどと比べて丈夫とされている”アカシュモクザメが問題解明に有効なのかということだ。丈夫なアカシュモクザメで問題が無いとしても、丈夫でない魚種も安全とは論理的には言えないだろう。
第3点は、大水槽での大魚群遊泳展示の必要性を検討したのかどうかということだ。事件を機に、このような基本的事項を見直すという思想を持つ人は要路に望めないのか。