いよいよ今週末あたりから桜の見頃となりそうだ。タイミング良く今日届いた俳句月刊誌「俳星」4月号に季語“桜(夜桜、里桜、薄墨桜)”の解説が載っている。
“桜の原産地はヒマラヤ、、、、
別にネパールから贈られたヒマラヤ桜、、、、
園芸種をまとめて里桜と呼ぶことがある、、、、
「奈良の八重桜」と「奈良の九重桜」があるが、後者の萼は副萼があって10枚の萼があるようにも見えるのがこの桜だけの特長である。前者は山桜から、後者は霞桜から、、、、”
「奈良の九重桜」の語は初見だ。思い出すのは百人一首中の
“いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな(伊勢大輔)”
である。
今まで、“九重に”は“八重桜”の縁語であり、また、内裏の飾り言葉だと理解して来たが、更に幅広い味わい方があり得るようだ。
(写真及び図は総て他サイトから拝借した。)