珍しいヴィオラ二重奏のコンサートを聴いた。ヴァイオリンのような華やかさの無いヴィオラで1時間近く聴衆を飽きさせない演奏が出来るのかという俗っぽい興味もあった。
会場は都心オフィスビルのロビーだが、スペースとしては極端に狭く、いすが12脚しか並べられておらず、驚いた。立ち聴きのスペースが多少はある。
弦の鼓動が心を揺さぶるスペシャルデュオ(クラシック)
堀那苗(ビオラ)、神山和歌子(ビオラ)
1 アレッサンドロ・ロッラ 二重奏曲3曲(アレクサンドルと聞こえた。)
2 レハール メリーウィドウワルツ(印刷通り、ウイドゥと発音した。)
3 プッチーニ 私のお父さん
4 ドヴォルザーク ユーモレスク (8曲中の7番目)
5 ブラームス ハンガリー舞曲第5番 (全21曲中)
6 上を向いて歩こう
7 荒井由美(松任谷由美) 卒業写真
8 ピアソラ リベルタンゴ
懸念したように盛り上がりに欠ける嫌いはあったが、初めて聴くヴィオラ・
デューオに新鮮味を感じたのか、退屈はしなかった。ヴァイオリンよりも大
きいため、同じように軽快な奏法は無理のようであった。しかし、ヴィオラ
は楽器の中で最も人声に近い音を出すので最も寛いで聴けるのだと自信をお
持ちであった。
曲の合間に結構お喋りがあるのだが、慣れていらっしゃらないため、聴き取りにくかった。当方の聴覚劣化を斟酌しても、やはり一般聴衆向けに明瞭な話法に努力しないと、折角のお話も理解されずに終わる。
例えば、「上を向いて歩こう」の演奏の後で独特の編曲について解説をしてくれたのだが、○○○○という特殊奏法の○○○○が聞き取れない。グラジオレット?グラジオレーション??? 帰宅して検索してみたがヒットしなかった。しかし、話中にヒントがあった。“倍音を響かせる”というような意味であった。
“倍音奏法”で検索したら見事に当たった。ウィキペディアに“フラジオレットまたはフラジョレット (英語: Flagioletto tones)”とあった。“特定の倍音が浮き立つように発生させ、それを基音のように聞かせることで通常の奏法とは異なった音色をかもし出す特殊な奏法”という意味らしい。
“様々な楽器においてそれぞれ独特のフラジオレットがあり、それは古くから、楽器の表情を多彩にするためのあまりにも基本的な特殊奏法であったことから、一般的な特殊奏法とは呼ばないほど、奏者が必ず身に着けなければならない基本的な奏法として普及し定着している。”と書かれると、頭が混乱する。
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(蜂が一匹、サクラ?の花に頭を突っ込んでいるのだが、下手な写真でよく判らないのが残念)