我が手の花(与謝野晶子/信時潔)を合唱で歌おうと、取り敢えず楽譜(青島広志編曲)を配付した。歌詞が古風で、しかも平仮名の延べ書きだから意味不明の部分もある。そこで、歌詞だけを印刷配布するべく、手っ取り早くウェブサイトからコピペしようとしたところ、サイト間でマチマチになっていた。明らかに入力ミスと思われるものもあった。
《青空文庫》で捜したところ、幸いに、原詩として信頼すべきテキストが掲載されていた:
我手 ( わがて )の花は人染 ( そ )めず、みづからの香 ( か )と、おのが色。
さはれ、盛りの短 ( みじ )かさよ、夕 ( ゆふべ )を待たで萎 ( しを )れゆく。
我手 ( わがて )の花は誰 ( た )れ知らん、入日 ( いりひ )の後 ( のち )に見る如 ( ごと )き
うすくれなゐを頬 ( ほ )に残し、淡き香 ( か )をもて呼吸 ( いき )すれど。
我手 ( わがて )の花は萎 ( しを )れゆく……いと小 ( ささ )やかにつつましき
わが魂 ( たましひ )の花なれば 萎 ( しを )れゆくまますべなきか。
先に配付した参考資料は訂正を要する。それにしても、歌詞が原詩から乖離することが珍しくないことを今回も思い知らされた。意図的な改作ではなく、見誤りや誤記憶などの不注意による誤記・誤入力が殆どであると思われる。
他人ごとではない。曲名「我が手の花」と原詩名「我手の花」のささやかな違いとて軽視できない。「が」の有無で検索の成否が左右されるのだ。
気持ちを引き締めなければ。
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(何故か入力に不具合がある。)