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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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楽譜探索散歩~カラス vs. ハト~手出し無用

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午後から天気が下り坂になるとの予報を受けて、少し早めに出掛けた。先ず、区立図書館で楽譜捜しをした。一つは直ぐに見付かったが、もう一つは見当たらなかった。
 
バスと電車を乗り継いで専門図書館に向かった。公園を横断中にカラスがハトを追い回している光景を見た。どちらも群れている中で、1対1で飛び回っているのが目立った。
 
カラスが狙いを定めた獲物を執拗に攻撃しているのだ。ハトは既にスタミナを消耗しているようで、逃げ切れず、広場のアスファルトの1,2メートル上で掴まって、そのまま舗装上に組み敷かれた。
 
もう餌食となるしかない。その有様を撮影しようと携帯電話器を構えたところへ邪魔が入った。義憤に駆られたのだろうか、お爺さんが自転車で近寄り、カラスを追い払った。
 
カラスは未練がましく、また獲物に飛び掛ろうとするが、所詮、人間には敵わない。恐ろしい捕食者から解放されたものの、件のハトはもう飛ぶことはおろか、立つことも出来ない。その場で死を待つのみだ。
 
お爺さんとお友達がこの可哀想なハトをどうしようかと話し合っても、名案は浮かばなかったようだ。恐らく放置するだろう。それなら初めから手を出さなければ良かったのだ。残酷なようだが、食う者と食われる者がいて自然界の生態系が成り立つ。人間がその頂点に立つ。
 
カラスがハトを食い散らかして残りかすを犬や猫があさったりして辺りが汚らしくなるかも知れないが、カラスを追い払ったところで後始末の手間は残るのだ。
 
などと観念論を頭に綴りながら専門図書館に辿り着き、首尾よくもう一つの楽譜を入手した。退館する頃には正午を過ぎたが、雨の心配は無さそうなので、更に散歩を兼ねて行きつけの食堂に行き、定食をゆっくり平らげた。
 
植物観察などしながら帰宅したのは3時前、空は重い雲に覆われていたが、まだ降りだしてはいなかった。持ち歩いた折り畳み傘は筋肉増強のためのウェイトにはなったかも知れない。
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