Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

数学者・志村五郎⑪~東京4.13空襲~湯島の白梅

$
0
0
二週間ばかり先だが、混声合唱団《愛唱会》として
 
29り 2月21日(土)
 
に参加する(午後12時45分~13時15分)。裏通りにある現用の古い施設での開催はこれが最後で、来年からは表通りの新築施設での開催となる。
 
そこで、我々も2010年の第24回以来歌って来た曲の中から、お客様に親しみのあるようなものを選んで、言わば総集編で臨むことにした。新規発表曲の目玉は、先月文京シビックホールで披露した「沙羅の木」と「ペチカ」である。
 
ピクニック   萩原英一/イングランド民謡/宮崎滋
かあさんの歌   窪田聡作詞・作曲
沙羅の木   森鷗外/信時 潔・小松耕輔・下総皖一
ペチカ   北原白秋/山田耕筰・今川
ともしび  ミハイル・イサコフスキー/ロシア民謡/
             楽団カチューシャ/伊藤辰雄・中山英雄
と   米山正夫作詞・作曲/宮崎滋
梅      佐伯孝夫/清水保雄/宮崎滋
ウメボシジンセイ 尋常小学読本/大島亜佐子/櫻井映子

たん ぽ ぽ              門倉訣/堀越浄

が          百田宗治/草川信

 
このところ、志村先生の御本からブログネタを沢山頂戴しており、今日もお世話になる。前(2015/2/5())に、(1945年)5月25日の大空襲の後のヤケアトツムタケを書かせて貰った。今回は、4月13日の空襲の後の「湯島の白梅」である。
 
《空襲で損壊した都電の架線や支柱の修復工事を中学生4人で手伝っていた。ある日、工夫たちが昼食後に戻って来なかったので、帰ることにし、同級生と二人で早稲田の方の映画を見に行った。映画館には先客が3人ほどおり、二人が入ったところで映写が始まった。
 
掛ったレコードが“湯島通れば~~~影法師”の歌、題は「湯島の白梅」とでも言うのではないか。歌は聞き覚えていた。今頃こんな惰弱な歌をやっていて大丈夫なのかと不安になった。
 
映画は「ロッパの突貫駅長」、戦時協力のどたばた劇で、中村メイ子が子役だった。内容は忘れたが、「湯島の白梅」の方は、虚構の世界へのノスタルジアとも言うべき歌詞と旋律には、当時のどこにも持って行きどころのない心持に妙にしみ入るところがあった。今でも忘れられない。
 
惰弱不安は尤もだったことが後でわかった。歌は3年前に作られ、作者もレコード会社も検閲が心配だったが、案外すんなり通ったそうだ。》
 

戦争が望み無しと思うようになったのは1944年の秋から暮の頃で、1945年春にはただその日その日を過ごしていくほかない気分だったとのこと。

イメージ 1イメージ 2イメージ 3イメージ 4

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles