今週の火曜日に聴いた副都心のランチタイムコンサートを記録して置こう。
第370回 にほんご de くらしっく♪
ソプラノ鳥海仁子/バリトン加藤史幸/ピアノ石塚幸子
第370回 にほんご de くらしっく♪
ソプラノ鳥海仁子/バリトン加藤史幸/ピアノ石塚幸子
Aプログラム12:05~
モーツァルト《魔笛》から
1 おいらは鳥刺し [加藤]
2 パパパの二重唱 [二重唱]
レハール《メリーウィドウ》から
3 おぉ我が祖国 [加藤]
4 ヴィリアの歌 [鳥海]
5 唇は語らずとも [二重唱]
Bプログラム12:35~
林望/伊藤康英《オペラ風組曲 行け、我が想い》から
1 おこらないで [二重唱]
2 わすれない [二重唱]
フロック/ガスタルドン
3 禁じられた音楽 [二重唱]
鳥海は、高音(例えば、二点B)を細く、長く引いて消えるのが美しい。肺活量も並外れて豊かなようで、「唇は語らずとも」の二重唱の最後、歌い終えた加藤を尻目に2,3秒ほど独り朗々と二点Gを響かせていた。声量的には、オペラよりもコンサート向きのソプラノとお見受けした。
加藤はオーソドックスなバリトンで、立派な声を持っている。どちらかというと、高音が得意なように聞こえた。
ピアノの石塚も「おいらは鳥刺し」から「パパパの二重唱」に移る所で、パパゲーナを呼び出す鈴をパパゲーノに手渡す妖精(?)を演じていた。
オペラ風組曲「行け、我が想い」を聴いたのは初めてだと思うが、十五、六分もあり、些か退屈した。立派に歌っていたお二人には悪いが、ランチタイムコンサート向きの曲ではないだろう。