前回、STAP騒動について感想を記した。その前後の報道から、拙論に対応する部分を抄録しておこう。
《産経デジタル》
小保方氏、タレント転身説が浮上 会見の“演技力”に関係者注目
2014.12.22 20:18
STAP細胞の存在を示すことができず理化学研究所を退職する小保方晴子氏(31)に、タレントへの転身説が浮上している。研究者生命は絶たれたに等しい小保方氏だが、記者会見で見せた“演技力”は大女優級。あふれんばかりの才能に注目する関係者は少なくない。
STAP問題 「犯罪人扱いの検証、あってはならない」理研幹部の訴え
2014.12.19 21:12
~STAP現象が再現できなかったとする検証実験結果~検証実験チームのリーダーを務める相沢慎一氏は~終了直後にマイクを握り、報道陣に訴え始めた。「今後何かあるたびに、このように犯罪人扱いしたような形で、科学の行為を検証することは、科学にあってはならないことだと思っている。深くおわびを申し上げるとともに、責任を痛感している」。そう話し、~
~山中教授がSTAP問題に言及したのは理研の検証実験の終了後、初めて。STAP問題について「原因は当事者でないと分からない。なぜ、あのような論文が発表されてしまったのか不思議で、本当に理解できない」と語った。~
STAPに犯罪性があったのか否か、部外者の知る所ではない。然るべき機関が動いていないことが「否」の証拠なのだろうか。告訴する「被害者」もいないようだし。
“犯罪人扱い~”の理研幹部発言は意味不明、あるいは曖昧である。科学の世界には犯罪などあってはならないとの理想論なのか、あるいは、疑わしい論文の検証をするにも(今回のように)犯罪性を想定するべきではないとの主張なのか。また、何をおわびしているのか、何について責任を痛感しているのか、解らない。
理研は小保方氏を犯罪人扱いしていたのか。件の幹部氏はそれが不満なのか。そして、犯罪は認められないと判断したのか。原資料を読まずにあれこれ論じるわけにはいかないが、報道からは明瞭に読み取れない。
問題を引き摺ったまま年を越したくない皆様の思惑通りの結末で、STAPさんも、カワチノカミさんも御安泰、目出度し、目出度し。