午後と夜のコンサート鑑賞連荘。
午後 Tokyo International Singers120th Concert 第120回コンサート
1 Francis Poulenc プーランク G L O R I A グローリア
2 Sergei Rachmaninoff ラフマニノフ
Rhapsody on a Theme of Paganini, Op.43 パガニーニの主題による狂詩曲作品43
Rhapsody on a Theme of Paganini, Op.43 パガニーニの主題による狂詩曲作品43
3 Gabriel Fauré フォーレ R E Q U I E M レクイエム
アンコール 無し
初めての曲ばかりだった。プーランクのグローリアは無調音楽のように聞こえ、全く親しみを覚えない。帰り道にばったり出会った《そのりて》のインペクさんによれば現代音楽に属するらしいから、当方が馴染めないのも当然か。
それに比べて、ラフマニノフの狂詩曲はマシだった。後半あたりに聞き覚えのあるメロディーが奏でられてホッとした。パガニーニの曲を聞いたことがあるのだろうか。
フォーレのレクイエムが一番良かった。弦楽器が鳴りだした時、“ラ”に聞こえた。単独で階名を連想させるのは、和音の所為なのだろうか。続く歌い出しの音が“ミ”に聞こえたのは“ラ”の所為で、不思議は無い。尤も、それらが正解かどうかは知らない。
夜 芝浦工業大学音楽部メンネルコール 第54回定期演奏会
第一部「楽唱~音でつながる想い~」指揮:下松仁美 伴奏:麻美彩賀
宇宙戦艦ヤマト
残酷な天使のテーゼ
奏
Genesis of Aquarion
宇宙戦艦ヤマト
残酷な天使のテーゼ
奏
Genesis of Aquarion
第二部「水辺を歌う」〈OB、S.I.T.メンネルコール〉指揮:前田高史 伴奏:上南陽子
最上川舟歌
潮風の中で
バイカル湖のほとり
Carrickfergus
Moon River
海の底から
最上川舟歌
潮風の中で
バイカル湖のほとり
Carrickfergus
Moon River
海の底から
第三部「16世紀イタリア・マドリガーレ」 指揮:有村祐輔
O occhi manza mia, cigli dorati
Dissi a l`amata mia
Tutto lo di mi dici, “canta, canta”
So ben, mi, c`ha bon tempo
Contrapunto bestiale alla mente
O occhi manza mia, cigli dorati
Dissi a l`amata mia
Tutto lo di mi dici, “canta, canta”
So ben, mi, c`ha bon tempo
Contrapunto bestiale alla mente
第四部「男声合唱組曲 雨」〈OB、S.I.T.メンネルコール合同〉指揮:有村祐輔
雨の来る日
武蔵野の雨
雨の日の遊動円木
十一月にふる雨(旧)
雨の日に見る
雨
雨の来る日
武蔵野の雨
雨の日の遊動円木
十一月にふる雨(旧)
雨の日に見る
雨
アンコール
希望の島
朧月夜
現役大学生の部員は10名程度らしい。OBはその倍ほど出演していた。男声合唱団の筈が、女子学生も数人参加しており、華やかな雰囲気だった。演出も気が利いていた。
「男声合唱組曲 雨」が一番の好演だった。そのうち、「十一月にふる雨(旧)」が印象的だった。なんと、軍歌調だ。最後は一転して和歌朗詠調になる。(旧)と付記されているのは、プログラムノートに鑑みると、歌詞の問題で改定された(新)版があって、それを採らなかったということかな。
アンコール曲の説明は無かったので、良く知っている曲なのに始めは何だか解らなかった。だいぶ歌い進んで、漸く、懐かしの「希望(のぞみ)の島」であると気が付いた。学生は明譜、OBは暗譜の対照が面白い。
皆さん楽しそうに歌い、満足そうに見えた。聴く方も楽しかった。難しそうな「16世紀イタリア・マドリガーレ」も、訳詞を見ると、実は猥歌ではないかと想像されるものが在ったり、最後の“Contrapunto bestiale alla mente 動物たちの対位法”では身近な動物たちの鳴き声を取り入れたりして、ユーモアのセンス溢れる名演だった。
プログラムに掲載されている歌詞には複数の誤りがあると思われる。中には、原詩の不出来かと想像されるものもある。それとも、言葉は移り変わるもの、ということか。