常に何がしかの調べものの宿題を抱えていると、図書館の開館カレンダーを頻繁にチェックすることになる。年末年始はどの図書館もお休みになると思い込んでいたのだが、何と、今日大晦日も営業している公立図書館があった。都心も都心、千代田図書館だ。
それは、昨日、開館カレンダーを見て気付いたのだが、初めは見間違いだと思った。古希に近づいたころから視力の衰えをはっきりと感じていたことでもあり、暫くはPC画面を凝視していた。
今日の午後、実際に千代田図書館の入居している区役所ビルの近くまで来て、人の出入りがあるのを見届けて、やっと開館を確信した。斬新な企画で有名な区立図書館であることは承知していたが、これほどまでサービスに徹しているとは驚きだ。
学校図書館を含めて、大晦日も営業しているところが日本中に他にあるだろうか。我が記憶では、アメリカの大学図書館は1年中24時間利用できた。もう40年も前のことだが。
入館して、またまた驚いた。満員なのだ。席が一つも空いていないではないか。知的生活を楽しむ人が世の中にこんなにも溢れていたとは。と言うのは少し大げさかも知れない。唯一営業している当館に人が集中したと考えられるし、“不在地主”も相当の率で存在する。
いずれにしても、映画鑑賞して来た家人の報告で、観客が疎らであったことを思い併せて、感慨一入である。調べものは空振りに終わったが、社会の実相に対する理解を少しでも進められたようで、満足感がある。(これも大袈裟かな。)
何と無く暖かな元旦を迎えそうな気配で、厳冬予想も空振りになるのかな。