Quantcast
Channel: 愛唱会きらくジャーナル
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

クニマス遺聞~生息証言~秋田県釣連合会

$
0
0
我がこだわりの一品『クニマス』について、もう1年余り書いていない。前回は[クニマス再発見~中坊教授~“70年ぶり”の真意 2012/11/20() ]だった。
 
最近、某図書館で音楽関係の資料を渉猟中偶然に、クニマスの絶滅時期に関する“証言”を見付けた。秋田県釣連合会編集・発行「最新秋田の釣り」(平成7310日)の巻頭に「発刊にあたって」と題し、会長・川村浩氏が述べる中に次の一節がある:
 
“~一つ残念なことは田沢湖にのみ生息し世界で一属一種と言われたクニマスが、発電という国策の名のもとに、昭和十五年に玉川毒水を田沢湖に導入したことにより、湖水の酸性化が進み昭和二十七年に全く姿を見ないことになりました。
国では平成元年、建設省玉川工事事務所を設け、酸性水中和処理を実施しています。この結果、平成十年頃には水質はほぼ中性に近いPH6になる計画と言っていますが、湖が完全にもとの水に戻ることではありません。~”
 
この記述によれば、昭和26年にはクニマスの姿が見られたのであり、玉川毒水の導入後約10年は生息していたものと考えられる。
 
当ブログで“1956年までは(クニマスの)漁獲があった”と書いてきたこととは(絶滅の)時期に5年のズレがある。
 
前回目にした資料も「秋田の釣り」だから、情報の連続性があると考えるべきだろう。だとすれば、当管理人の記憶違いだった可能性が高い。恐らく、“昭和26年”が“1956年”に変身したのではないか。昭和と西暦の年換算は+-25なので、混乱を来したと思われる。
 
年数のズレはともかく、クニマスが毒水導入後も十年前後生息していたことは間違い無いようだ。
イメージ 1イメージ 2

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1579

Trending Articles