忙しい一日だったが、ランチタイムコンサートを第一曲目の途中から聴く事が出来た。
第362回 食欲より芸術の秋!
ソプラノ神子紗織/メゾソプラノ高木亮子/ピアノ菊地沙織
ソプラノ神子紗織/メゾソプラノ高木亮子/ピアノ菊地沙織
Aプログラム12:05~
僕はお客を呼ぶのが好き J.シュトラウスII 《こうもり》から [高木]
私が街を行くと マスネ オペラ《マノン》から [神子]
ホフマンの舟歌 オッフェンバック 《ホフマン物語》から [二重唱]
恋とはどんなものかしら モーツァルト 《フィガロの結婚》から[高木]
見上げてごらん夜の星を 永六輔/いずみたく [神子]
Bプログラム12:35~
くちなし 高野喜久雄/高田三郎 [高木]
私は恋に生きたいの グノー 《ロメオとジュリエット》から[神子]
花は咲く 岩井俊二/菅野よう子 [二重唱]
すべての山に登れ 《サウンド・オブ・ミュージック》から [高木]
夢やぶれて ミュージカル《レ・ミゼラブル》から [神子]
乾杯の歌 J.シュトラウスII オペレッタ《こうもり》から [二重唱]
お二人の歌手が立派なお声を持っているのは当然のことだろうが、それでも一言褒めたい程好い声だ。ソプラノの神子がコロラトゥーラの妙技とハイC(本来はハイD?)で聴衆をうならせ、高木も重厚なG♯でメゾソプラノの声の魅力を発揮した。
「私が街を行くと」は何回も聴いたことがある筈だが、今日は勝手が違った。本当に歌い終わるまでに途中で2回の終止形があった。盛大な拍手もあった。原曲を何処まで歌うかによって幾つかのヴァージョンがあるのかな。つまり、今まで聴いたのは短縮版で、今日のが完全版ということか。
二重唱もよくハモッていて、小気味よい。我々素人のハモリが悪いのは、音程の不正確なことによるのだろうが、何とかならないものか。
演奏途中に、たまたま空いていた隣席にオジサンが来て座った。何だか落ち着きが無く、変な雰囲気だったので、横目で少し観察したところ、どうもホームレスの方らしいと判明した。
気の所為か匂って来るではないか。じりじりと距離を広げて、曲の合間に席を移動した。彼の後ろの席の人も途中で消えた。そして、そわそわと挙動不審だったご本人もいつの間にかいなくなった。楽しいコンサートの途中に見た一瞬の悪夢だった。
最近数日、気温が上昇し続けた影響での狂い咲きか、会場近くに咲いていたニワウメを撮影したのだが、何故かレース越しのような画像だ。