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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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目ウロコ落ち~イソギンチャク~平板動物

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“都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン”の触れ込みでほぼ毎週届く《Z o o E x p r e s s ズー・エクスプレス》の No.713 - 20141017日号に、次のようなくだりがあった:
 
■葛西臨海水族園■ ▼1つが3つに!? フォルスプラムアネモネが分裂
 
朝の見回りをしていると、いつもと違うようすのフォルスプラムアネモネが目に入りました。普段はいわゆる「巾着」のような形をしているイソギンチャクですが~
 
長い和名“フォルスプラムアネモネ”だけだと正体は想像もできない。草花の名かと思っても不思議は無いが、脈絡からイソギンチャクの一種であると知れる。イソギンチャクの英名が seaanemone であることを思い出させてくれる。
 
記事の要点は、イソギンチャクが3個に分裂して増殖したことの報告である。この現象は夙に知られているらしいが、目の当たりにするのは珍しいとのことである。
 
感心したのは、そのことではなく、イソギンチャクの語源が然り気無く語られていることである。この齢になるまで、イソギンチャクとは磯巾着であると知らなかった。
 
そもそも巾着など、この齢の老人にしても、時代劇でしか聞いたことの無い言葉だ。身近な物体で代替するなら、“餅の袋揚げ?”だろうか。
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(写真は http://www.tokyo-zoo.net/ から)
 
海の動物でもう一つ最近印象深かったのが、“平板動物”である。一昨日もネタ元にした月刊誌《科学》201410月号(Vol.84 No.10)の《広辞苑を3倍楽しむ<74>平板……中野裕昭》に、その奇妙な術語“平板動物”が紹介されていた。“平板動物は3層に配置されたわずか5種類の細胞からなる、直径0.53mm程の海産動物”だそうだ。(http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201406191800.html
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図 平板動物。前後、左右の区別はなく、体中に生えた繊毛を使って水槽の底をいろいろな方向に這い回ります。消化器官、排出器官、神経系など、組織、器官はありません。大きさは約1mm。(出典 同上)
 
身近な世界にも、まだまだ、人に発見されることを待っているモノが溢れているようだ。
 
名前には“平板”を冠されているが、話題としては平板どころか、大いに好奇心を掻き立ててくれた。日頃は平板な演奏に堕している我々のコーラスも“平板動物”に肖って、少しは印象を与えるようにしたいものだ。
 

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