昨日は日帰りで北国のイベント併催ステージに参加して来た。普段なら前泊して、余裕を以って臨むところだが、今、あちらでは国民文化祭という、余り馴染みは無いが一応全国区行事が行われていて、ホテルが満杯なのだ。地方都市では、ちょっとしたイベントがあると、客室が足りなくなる。
朝4時起き、始発電車で到着すると直ぐに直前リハーサルで、一息ついたら本番だ。僅か30分の持ち枠だが、特色あり、かつ、何がしかの意義のあるプログラムをと組んだのが次のようなもの:
どじょっこふなっこ 青森・秋田民謡、補作 豊口清志・岡本敏明
から松 作詞 北原白秋、作曲 後藤惣一郎
山は夕焼け 作詞 海野厚、作曲 小田島樹人
参考として同名の歌謡曲(作詞:岡田千秋作曲:田村しげる歌唱:東海林太郎)を紹介。
子を頌う 作詞 城左門、作曲 深井史朗
参考として「父母の声」(作詞与田準一作曲草川信)を紹介。
赤い羽根の歌 作詞:サトウハチロー、作曲:万城目正
文化の日の歌 作詞 松井 和子、作曲 柴田 源太郎
世界の平和 詞・曲 成田為三
大過無くステージをこなしたとは言うものの、反省点は多々ある。
いつものことだが、演奏が単調になりがちだ。練習ではメリハリを付けるよう、何回も確認していても、本番では心に余裕が無いのか、歌詞を拾い読みするような印象の歌い方になる。緩急、強弱などの基本的約束事さえも疎かになる。暗譜が根本的な解決だが、無い物ねだりか。
強力ソプラノが出過ぎだとの辛口批評も受けた。一般のお客様の好みの傾向との折り合いの付け方はなかなか難しいが、何とかしなければならない。
終演後、客席背後のイベントスペースで休憩していると、何人かのお客さんが声を掛けて来た。当然好意的なコメントを下さる。ある高齢(かつ元気一杯)のご婦人は、我々の演奏曲すべて歌った覚えがあるとのことだった。比較的珍しい歌を含めていたのだが、昔は珍しくもなかったのだから、当たり前かもしれない。
なお、「子を頌う」は「子をウタウ」だとの証言を得た。これだけで断定はできないが、「頌(うた)う」に一票だ。「文化の日の歌」を本当に歌ったことがあるのか、重ねての確認は失念した。
ある男性は、われわれの演奏がとてもよかったと褒めて下さった。独唱でしか知らなかった歌を重唱で聴いて強い印象を受けたのかも知れない。
地元放送局が生放送していたらしいが、事前情報が無かったので、残念ながら録音の手配はできなかった。
帰着1040PM。