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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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遺灰~イハイ~位牌

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一昨夜の飛行機が出発遅れとなったのは、噴火で撒き散らされた火山灰がエンジンに吸い込まれて悪さをすることを警戒しての慎重な航空管制の結果であった。火山灰の浮遊状況を確認し、影響の無い空域を飛ぶようにするのは尤もなことだ。
 
気の所為でもないだろうが、昨日、今日とアレルギー性鼻炎を発症し、苦労している。昨日など、月例の“らすぺふ”ロシア・ウクライナの歌の教室で洟をかみ通しで、皆様に大変ご迷惑をお掛けした。自分の鼻もちり紙で擦れ、痛くて敵わない。
 
その厄介物たる火山灰は“カザンバイ”と読んでいる。カザン(音読み)+ハイ(訓読み)で、いわゆる“重箱読み”だ。“カザンカイ”と読むのが穏当なところだが、重箱読みが慣用となっている。
 
先だって目にしたヴィジュアル系物理学啓蒙誌に、“アインシュタインの遺灰(イハイ)”とあってドキッとした。“遺灰”は“イカイ”だとばかり思っていた。辞書を参照すると確かに“遺灰(イハイ)”としか書いていない。“イハイ”と聞けば、文脈上、“位牌”を思うことが多いのではないかと心配するのは余計なお節介(セッカイ)か。
 
“セッカイ”と言えば“石灰”。“石灰”は“セッカイ”と読み、“イシバイ”の慣用音もある。“木灰”は同様に“モッカイ”あるいは“キバイ”だ。これらは整合性がある。
 
“石炭灰”となると“セキタンバイ”と読むが、振り仮名を付されることは無い。辞書にも載っていない。
 
書物を読むだけでは解らないことの卑近な例。
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