“暑さ寒さも彼岸まで”と昔教わった。きょうは未だ彼岸の内、残暑が律儀に別れの挨拶に来たような一日だったなあ。最高気温は平年より4度ほど高く、(毎正時の)湿度は90%まで上がった。
蒸し暑さに閉口しながら上野の山に登り、文化の響きを浴びて来た。
「Music Weeks in TOKYO 2014 まちなかコンサート~芸術の秋、音楽さんぽ~」(9月25日)国立西洋美術館 声楽&フルート&ピアノ
ソプラノ:駒井ゆり子 フルート:西田紀子 ピアノ:岩撫智子
ソプラノ:駒井ゆり子 フルート:西田紀子 ピアノ:岩撫智子
<18世紀>
フラゴナール「丘を下る羊の群」に寄せて フォーレ:月の光
フラゴナール「丘を下る羊の群」に寄せて フォーレ:月の光
<19世紀〜20世紀>
モネの作品群に寄せて ドビュッシー:シランクス
モネの作品群に寄せて ドビュッシー:シランクス
ロセッティ「愛の杯」に寄せて
ドビュッシー:カンタータ「選ばれし乙女」より抜粋
ドニ「雌鶏と少女」に寄せて
ドビュッシー:マラルメの3つの詩より「扇」
エルンスト「石化した森」に寄せて オネゲル:洋梨の歌
ゴッホ「ばら」に寄せて ビゼー:「アルルの女」よりメヌエット
シューマン:ばらさん!ばらさん!
R.シュトラウス:「4つの最後の歌」より眠りにつくとき
駒井は立派なソプラノだが、それに留まらなかった。フランスの美術と文学にも造詣の深い、言わば“総合芸術家”なのだ。
自分で選んだ西美所蔵作品のコピーに合せて、立て板に水の如く、歴史上重要な美術や文学の作品と音楽作品とを関連付けて解説しながら歌を聴かせた。
絵画、文学及び音楽におけるジャポニスム、シュールレアリスムの絵画、文学、音楽等々。
歌の上手な人が世の中にこうも多くなると、プラスアルファ、何がしかの付加価値を有する人が抜きん出てくるのかと感心した次第だ。