ほぼ毎日、取り留めの無い想念を日記に綴りながら、漫然と生きているが、たまに冷厳な現実に連れ戻される。それは、納税告知書を受け取った時だったり、訃報が舞い込んだ時だったり、企画提案が却下された時だったり、いろいろある。
きょうは訃報。直接的到来ではなく、偶々きょう届いた句会報告に付随する情報だった。“既に○○でご存知でしょうが”との書き出しで、関係者には通知されているらしいと判る。小生はその連絡網から漏れてしまったらしい。確かに、会合には殆ど出席していないから、愛想を尽かされても文句は言えない。
訃報に乗せられたのは、人付き合いの悪い小生にしては珍しくコンタクトの多かった人物だったのだが、生憎ここ数年は年賀状の交換だけに留まっていた。去る者は日々に疎し、か。丈夫そうな人だったが。
急逝ぶりが気になる。入院先から選句結果を携帯電Eメールで句会の世話人に送信して来たのが9月14日だそうだ。その約1週間後に亡くなったものと思われる。
昨年8月にも似たようなケースがあった。最も頑丈な部類に属すると誰もが見做していた男が、入院先からグループ幹事にEメールを出した後2週間で不帰の客となった。
二人とも小生と同年輩、同窓だ。平均寿命には十年ほど届かなかった。どちらもガンだった。月並みな言い方だが、己の健康を過信してはいけないのだ。健康診断の結果を聴きに行かず、ほったらかして置くなど、以ての外だ。反省。
掘り上げし 蓮根食えば 友逝きぬ