今日でちょうど1週間、寒い日が続いている。因果関係は不明だが、花期を終えたはずのネムノキやバンマツリなどに戻り咲きが見られる。猛暑の頃に影をひそめていた不快害虫が、気温低下と共に動き出したと思う間もなく、また姿を消した。
この時期の平年気温は、最高30℃、最低23℃程度であるが、観測値は最高23.0~26.9℃、最低19.6~23.2℃である。戦後の気象データで大雑把に見ると、この異常低温に匹敵するのは、1953、’54 ’56 ’58 ’68 ’98 の6回ぐらいである。ただし、それらの年が冷夏の年に一致するわけではない。
因みに、8月の平均気温で見ると、1953 ’56 ’76 ’77 ’80 ’93 の各年、平年値を2℃下回っている。目立つのは、1980年の23.4℃、平年比-4.0℃であった。この年は7~9の3か月の平均気温で見ても、平年比-2.3℃で、際立っている。今年の8月は平均気温が+0.3℃だったので、特に冷夏であったわけではない。
期間を6~8の3か月にとっても、今年の夏は平均26.0℃で、平年比+0.9℃であった。この3か月基準で平年比-1.0℃超の冷夏だったと言えるのは、1945 ’53 ’57 ’77 ’83 ’88 ’89 ’93 2003 の9回である。このうち、1945と2003の両年が共に23.0℃、平年比-2.1℃だった。戦後の全期間を概観すると、1980年代までが低温、1990年代以降が高温の傾向である。
青果物の高値傾向が当分続くのかと心配だが、全国の天気で考えれば平均化されるだろうし、予報によれば、明日から気温が上がるそうだから、枕を高くして寝よう。