一昨日の投稿“北朝鮮情勢~国会議員・猪木氏~交渉ごと”では、“情勢”と書きながら情勢を述べてはいないので、羊頭狗肉の謗りを受ければ弁明は難しい。
上手に“弁明”している都知事を思い出す。
彼の五千万円借用問題が報じられた時、殆ど総ての一般市民は、何らかの便宜供与又はその約束に対する報酬であると思ったに違いない。その後の追跡報道で、その印象は強まるばかりだ。
捜査当局が関心を持って見守っているか、いわゆる内偵を始めているか、とにかく彼がこの難局を無傷で切り抜けられるとは想像し難い。新聞記事ぐらいでしか事態の推移を掴めない情報弱者の素朴な疑問を挙げておこう。
五千万円は政治資金ではなく、個人的に或いは私生活に必要なものだったとの弁明だが、その使途は明らかにされたのだろうか。実際に使われたのだろうか。
五千万円を返却したそうだが、借りたまま手付かずだった現金をそのまま返したのだろうか。だとすれば、資金の必要性はどうなったのか。急遽調達したのだとすれば、その資金源は何か。別の人から借りたのか。それとも金融機関からか。
疚しくない五千万円であるなら、返す必要も無いのに、何故(慌てて)返したのか。また、疚しくないなら、給与の返上などを言い出す必要も無い。
そもそも、五千万円という額は、都知事ともあろう者が危険を冒しても収受したい程のものだろうか。この種の事件の金額としては些か小粒のような印象だ。器の小ささに見合っているということか。それとも、これは、いわゆる氷山の一角なのか。
このような人物を知事に戴いている都庁職員や(当管理人を含む)都民は実に情けなく思っているだろう。お気の毒と言おうか、人を見る目が無かったと言おうか、、、。
ところで、都知事の辞任を促す雰囲気が出来つつあるようだが、彼には頑張って貰いたい。五千万円は疚しいものではないとの信念を貫き通して貰いたい。
五輪開催に悪い影響があるとの周囲の声に対しては、実務能力を大いに発揮することで不安を払拭できるはずだ。
そもそも、五輪など、所詮は遊び事なのだ。精々、景気浮揚効果を期待されているだけなのだから、政治家の節を曲げてはならない。彼が頑張れば、五輪開催の返上と相成るかもしれない。その方がすっきりするとも言える。誘致は彼の功績と言われているらしいから。