暑気中りで気息奄々の態、アイスクリームなど食べたくなる。生憎そのような氷菓の買い置きが無いので、涼しげな事物を想像して、涼しくなったと自己暗示を掛けよう。
先だって(6月24日)、三鷹市、調布市などに雹が降り、TVで信じられないような光景が映し出された。道路が冠水し、流氷の河のようになったり、住宅地の街路に数十センチも雹が積もったりしていた。深い積雹(?)は半日ほどは消えなかったそうだ。当ブログでも、当日(及び翌日)の荒天に触れた。
たまたま当日三鷹市方面へ出掛けた人の話で、駅からコンサート会場までタクシーを飛ばしたが、雹騒ぎには巻き込まれなかったという。確かに、降雹は局地的な気象現象らしい。真夏にそんなものに遭遇すると、天変地異かと驚くが、限局的範囲での現象であるので、大局的な影響は無いらしい。
偶々この雹騒ぎの2か月ほど前に、気象庁の専門家である藤部文昭氏が某所で“長期観測データから見た異常気象”なる講演をしている。異常気象は、「月単位の持続的な異常」と「単発の激しい現象」に分けて考えるとし、後者に属する雹について、次のような事例を紹介している:
1911年 青森県南津軽郡 直径約6cm 積雹約30cm
1917年 熊谷市付近 直径約30cm 重さ約3kg
2010年 アメリカ・サウスダコタ州 直径20cm 重さ0.879kg
観測記録がはっきりしているから素直に受け入れるものの、人の話だけだと、眉唾ものと思って聞き流すだろう。このような特大の雹が降れば、それなりの災害も発生する訳で、農産物や建物などの被害のみならず、人命にも係わって不思議は無い。
なお、藤部氏は、地球全体の長期的な気象傾向について話しており、地球温暖化は人間活動を主因として実際に起こっているとの立場のようである。政府の公式見解に沿うことは勿論であるが、気温変化のシミュレーション結果をグラフで単純明快に図解されると、やはりそうかと思わされる。本当は、シミュレーションの前提条件を吟味しなければ無意味なのだが、そこは素人衆には難しいだろうから(?)跨がれている。
外気温が早くも31℃を越えた。昼のお出かけが思い遣られる。