久し振りに東京オペラシティコンサートホールまで足を伸ばした。正午から姉妹ソプラノ、兄弟テノールのランチタイムコンサートがあると知り、興味津々、炎暑をおしての遠征だ。
音楽の「たまて箱」
[出演]NAGS(司会)、Mirrors[芝沼姉妹(Sop)、榛葉兄弟(Ten)、吉田幸央(Pf)]
[曲目]
鞠と殿様 西條八十/中山晋平
夏の童謡メドレー うみ、浜辺の歌、茶摘、椰子の実、我は海の子、夏の思い出、夏は来ぬ
落葉松 野上彰/小林秀雄
ハンガリー狂詩曲第2番 リスト
蝶々夫人から 二重唱 プッチーニ
カンツォーネメドレー フニクリフニクラ、サンタルチア、忘れな草、カタリカタリ、オーソレミオ
椿姫から 乾杯の歌 ヴェルディ
アンコール代わりに 会場全員で ふるさと
出演者名簿にあった芝沼姉妹の妹さんは体調理由で不参加であった。
日本の歌を聴いている限り、特に感心するほどの歌手たちとは思われなかった。後半、イタリアものを歌い始めると、俄然、力が入ってきたようだった。ただし、榛葉兄弟の一人は、これも体調不良からか、弱弱しい声であった。童謡メドレーでは歌詞を間違える場面もあった。若い歌手たちには馴染みの薄い歌だということだろう。ちょくちょくあることだ。
脱線するが、テノール兄弟の姓“榛葉”は“シンバ”と読むのだそうだ。いわゆる重箱読みだ。“榛”の字は滅多に使わないが、老舗の紙屋さん“榛原”に使われており、“ハイバラ”で知られる。地名(奈良県、静岡県)でも“ハイバラ”だ。