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Channel: 愛唱会きらくジャーナル
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藝大生オペラ~百花繚乱~本格オペラへの誘惑

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夏バテ気味で体がだるいが、気持ちを奮い立たせてバスを乗り継ぎ、浅草まで行ってオペラを鑑賞した。浅草オペラというジャンルもあるやに聞くが、きょうのは正統のクラシック・オペラ、ただし、いわゆる演奏会形式、しかも抜粋である。だからこそ、お得なコンサート狙いにも手の届くお値段で観る事が出来る。
 
木曜コンサート『オペラ・指揮』平成26年7月17日(木)開演 午後2時
~ モーツァルトとロッシーニのオペラより ~
モーツァルト 
《コシ・ファン・トゥッテ》一幕より No.1.2.3
グリエルモ:
竹内 利樹
フェランド:
持齋 匡
ドン・アルフォンソ:
高崎 翔平
ロッシーニ 
《セヴィリャの理髪師》より第一幕 No.7 
ロジーナ:
山下 裕賀
フィガロ:
赤木 克行
ロッシーニ 
《セヴィリャの理髪師》より第二幕 No.16 
ロジーナ :
野間  愛
フィガロ:
赤木 克行
伯爵:
川上 春央
モーツァルト 
《フィガロの結婚》より 第二幕
 
(始まりからアントニオの登場前まで)
アルマヴィーヴァ伯爵:
堤  智洋   
伯爵夫人:
品 綾野
スザンナ:
竹田 舞音
フィガロ:
青木 海斗
ケルビーノ:
野間  愛

 
モーツァルト 
《フィガロの結婚》より 第四幕
アルマヴィーヴァ伯爵:
堤   智洋
 伯爵夫人 :
品 綾野
 スザンナ: 
横森 由衣
フィガロ:
青木 海斗
 ケルビーノ:
山下 裕賀
 マルチェリーナ:
中島 郁子
バルトロ:
高崎 翔平 
バジーリオ:
川上 春央
バルバリーナ:
塚本 江里子
クルツィオ:
吉田 伸昭

 
指揮:
山脇 幸人 / 松川 智哉 / 石坂 幸治
ピアノ:
服部 容子 
ヴァイオリン:
戸原 直(1st) /浮村 恵梨子(2st)
ヴィオラ:
古賀 郁音 
 チェロ:
伊東 裕 
 
出演者は藝大生となっている。特に選ばれた優秀な院生たちだろう、皆さん好いお声でのびのびと歌っていた。
 
有名なオペラばかりで、粗筋はプログラムに記されているが、なかなか頭に入らない。老化で頭が固くなっているだけでなく、粗筋そのものも、詳しい筋書の所々を切り張りしたらしいことも原因のようだ。
 
聞き知る曲は“Voi che sapete 恋とはどんなものかしら”だけだった。それでも退屈しなかったのは、美声と歌唱力のお蔭だ。皆さん、まだ在学中というから凄い。声の迫力には少し欠ける場面もあるが、それを差し引いても、これだけ役者が揃えば壮観だ。毎年このような人材が巣立っていくのは、実に頼もしい。
 
略式とは言えオペラだから、皆さん演技も疎かにできない。かなり稽古を積んだだろうことが見て取れた。観客としては楽しいことだが、出演者にとっては大きな負担だろう。好きでやっていることだから、他人が心配しなくてもよいようなものだが、歌にしか興味の無い者には気懸りなことだ。
 
今日の出演者たちの先輩格たるデビュー済みの歌手による《Cosi fan tutte》が10月に藝大奏楽堂と新国立劇場とで上演さるらしい。お値段は今日の十倍だが、それでもお得感がある。初めてのオペラ観劇には持って来いかも。
 
ところで、歌手にばかり目が行って、楽器奏者や指揮者を忘れそうになる。目立たないように黒装束で登壇しているが、彼らも大きな役割を果たしていることは言うまでも無い。
 
歌手は指揮者を見ているわけではないから、楽器(今回はピアノと弦楽器)の伴奏でシンクロナイズしているに違いない。指揮者は歌手を間接的に指揮しているということか。歌や演技を見ながら楽器演奏にフィードバックするのだろうか。それとも、歌手が自己責任で伴奏に合わせるだけなのか。これまた、他人が心配することではなさそうだ。
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