先に《佐藤春夫~没後五十年記念講演会~秋刀魚の歌 2014/5/24(土)》で“臨川書店版佐藤春夫全集の別巻第2巻に、春夫の作詞した校歌・社歌・市歌の類が収録されているとのこと”と書いたので、時間を見て図書館から当該冊子を取り寄せて見たが、内容は索引のみであった。
つまり、元情報が間違っていたか、当方の勘違いのようであった。資料に“全集全36巻別巻2巻、社歌や校歌も収録”とあるのを再確認し、今度は別巻第1巻を取り寄せた。
しかし、これも空振りであった。事ここに至って、当方の聞き違いであったことが明らかとなった。講師は、“全集(全36巻別巻2巻)の中に社歌や校歌も収録”されていると言ったのだ。
当方には、“全集の別巻2に社歌や校歌も収録”と聞こえたので、最初から《別巻》という思い込みがあった。
こうなると、全36巻の一つ一つの内容をチェックするしかない。幸い、各巻号の収録作品のカテゴリーが図書検索に付いていたので、捜し物は第2巻であると判り、漸く目的を達した。
文学全集だから、詩文のみで、楽譜は載っていない。それでも、作曲者名が付記されているので、通覧するだけでも、ある程度興味が湧く。懐かしの《信時潔》が随分頻繁に登場する。文豪の作詞に釣り合う作曲者は、それなりの大家ということになるのだろう。統計を取ってはいないが、平井康三郎、大中寅二、山田耕筰、らの名前が目に付いた。
ところで、講師の発言は、“全集全36巻別巻2巻の第2巻に社歌や校歌も収録”だったのではないかと、今になって思う。これなら、“別巻第2巻に”と理解しても不思議は無い。