合唱曲「モルダウ(の流れ)」は、スメタナ作曲の6曲から成る交響詩≪わが祖国≫の第2曲「モルダウ(ヴルタヴァ)」を基に、日本語の創作歌詞を載せたもので、数種類の歌詞・編曲があると理解している。
原曲は管弦楽曲であり、声楽曲ではない。
然るに、≪チェコの「第2の国歌」とも言える~≫というように紹介されることがある(music pal その他のサイト)。歌の無い国歌もあり得るのかと気になる。
式典進行に於いて、“国歌演奏(吹奏)”と厳かに宣されることがある。歌抜きの器楽演奏であるが、国家のメロディーを奏でるのだから特段違和感は無い。
歌詞を定めず、メロディーだけで国歌扱いとすることもありそうに思える。実際のところは判らない。
そこで、ネット上の辞書で検索したところ:
こっ‐かコク‥【国歌】〘名〙
※五山堂詩話(1807‐16)二「始作レ詩、今遁而帰二国歌一」
②その国を象徴するものとして制定され、または慣用されて、主に式典用に演奏される歌曲または器楽曲~
想像したように、器楽曲でも国歌たり得ることになる。
「モルダウ(の流れ)」はチェコの第二国歌と記しても差し支えないようだ。ドイツ語で歌われる反戦歌"Das Lied von derMoldau"(モルダウ川の歌)があるが、ご当地チェコでは“Vltava”(ヴルタヴァ)の歌詞は無いのだろうか。