改元騒ぎの両日は慈雨に恵まれ、目出度く世が収まる吉兆だろう。今世紀に入ってからの4月30日、5月1日の気象記録を概観すると、30日は晴れることが多く、1日は晴雨拮抗するようで、両日多量の降雨となることは珍しいようようにみえる。
昨2日は、当方も“令和最初の”コンサートに参加した。老人相手のデイケアセンターでのチャチなコンサートではあるが。
出演者側は指揮者、ピアニスト、チェリスト各1を含めて約二十名(男3名)、お客さんは施設のスタッフ若干名を含めて三十余名であった。約45分のプログラムは次の通り:
1.早春賦
2.春へのあこがれ
3.春の日の花と輝く
4.三つのわらべうた(ずいずいずっころばし・通りゃんせ・あんたがたどこさ)
5. アムール河の波
6.星影のワルツ
7.いい日旅立ち
8.野薔薇(ソロ) (山田耕作)
9.ビビディ・バビディ・ブ―先頭の2曲には、選曲の季節センスを疑う。早々に異議を申し立てたが、準備の手戻りを嫌ううえ、責任者の面子の問題もあり、そのまま強行された。季節に拘らなければ、曲自体は人気の高さから特段の問題は無い。後半の6.星影のワルツと9.ビビディ・バビディ・ブ―も態々合唱団が出前するほどのものかと疑問に思われたが、お客さんには喜ばれるのだとか。
出前の目玉は5. アムール河の波であった。混声二部(部分的に三~四部)で、やや簡略にした編曲ながら、この合唱団にとっては大曲で、練習にはほぼ2カ月を要した。お客さんには鑑賞に集中して頂きたいとの狙いから、歌詞カードには記載されなかった。