昨日の日経朝刊を見たら、1面下のコラム「春秋」も、この度のインドネシア津波を取り上げ、「島原大変肥後迷惑」で締めていた:
≪... 衝撃的な映像だった。インドネシアのスンダ海峡で発生した火山の噴火による津波である ~
▼海峡の火山島アナク・クラカタウ山が噴火して海底地滑りが発生。津波を引き起こした可能性が高い。1883年の大噴火では火山島の3分の2が崩壊し、巨大津波が約3万6000人の命を奪った ~
▼日本でも1640年(寛永17年)、北海道駒ケ岳の噴火で津波が起きた。松前藩の史書によると、100隻以上の船が流され、700人余りが溺死した。対岸の古寺にも津波が到達した記録があり、高さは8メートル以上だったと推定する研究者もいる ~ その後の噴火歴を見ると、1694年8月24日(月齢 3.3)、1856年9月23日(月齢 23.7)、1905年8月17日(月齢 16)、1929年6月17日(月齢 9.5)、など、月齢 0 (29)、15 付近に必ずしも集中しない。月の及ぼす影響力が顕著にみられるのは、やはり大地震(大噴火)のケースなのだろう。
中間に挿入された「北海道駒ケ岳の噴火」を検索したところ、1640年7月31日(寛永17年6月13日)に発生していた。旧暦日付の通り、満月の直前である(月齢は 12.2 と表示される)。