インドネシア、スンダ海峡で発生した津波が注目される:
≪島の南西部「ごっそりなくなった」か インドネシア津波 12/26(水) 12:18配信朝日新聞
インドネシア中部ジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡で22日に起きた津波の発生原因になったとみられる火山島で、山体が崩壊したとみられる明らかな地形変化が起きていることが分かった。国土地理院が人工衛星「だいち2号」の観測データを解析し、25日発表した。専門家は、この崩壊が津波の原因になったとみている ~≫
地震ではなく火山噴火が山体崩壊の原因とされているようだが、火山性地震と言えなくもないだろう。
火山活動についてはどうか。太陽及び月が地球に及ぼす潮汐力は、理屈としては、火山活動にも影響するだろうと考えられる。統計的に有意な関係が有るかどうかは確認の要がある。
ちなみに、今回スンダ海峡津波の発生した12月22日は、月齢14で、満月(望)は翌 23日であった。
山体崩壊による津波と言えば、島原大変肥後迷惑(しまばらたいへんひごめいわく)が有名だ:
≪1792年5月21日(寛政4年4月1日)に肥前国島原(現在の長崎県)で発生した雲仙岳の火山性地震およびその後の眉山の山体崩壊(島原大変)と、それに起因する津波が島原や対岸の肥後国(現在の ...≫
この時の犠牲者は1万5千人ほどに上るとのことである(ウィキペディア)。当日の月齢は、旧暦(4月1日)で明らかであるが、念の為「こよみの頁」で確認すると、 月齢 0.2、新月であった。
近年の事例として、インドネシアでは2004年の12月26日に起きた津波で数十万人が死亡したという。当日の月齢は 14 で、満月(望)は翌27日、やはり上記2例に類する。
今回と同じスンダ海峡での1883年の火山爆発では、3万6千人以上の犠牲が記録されている。その火山活動及び津波は3か月に亘ったが、初っ端は5月20日の水蒸気爆発及び地震であった。当日の月齢は13.2、満月は翌々22日であった。
≪1883年の5月20日、ラカタ島で水蒸気爆発を伴う噴火が始まり、同時に発生した地震は数年にわたって観測された。8月11日、同島の3つの火山が噴火した。そして8月26日日曜日の午後1時6分に地震の雷鳴が聞こえた。次の8月27日月曜日バタヴィア時間午前10時02分(現地時間9時58分)に大噴火が起こった≫(ウィキペディア)